超初心者向け VBプログラミング講座
第1章:VBを買う前の基礎知識
[目次に戻る]
1−1:はじめに
さて、たいていの方が、VB(Visual
Basic)の使い方を知るために、このページを読んでいると思います。
しかし、もしかしたら、「VBを買おうかどうか迷っているけど、VBって、どんなものか知りたい」という方が、
おられるかもしれません。
そこで、この章ではVBを使ってできること、そしてVBの良い所・悪い所、そして、どのVBを買えば良いか・・・などを書いていきたいと思います。
1−2:VBを使ってできること
VBで何ができるか・・・・・答えは簡単です。VBを使うと、ゲームやアプリケーションが作れます。
簡単なものを挙げると、このサイトにある「Like
or Hate」や「Busy Game」のようなモノです。(右下の図参照)
このようなゲーム以外にも、複雑なものになれば、メモ帳のようなテキストエディタから、
Lhasaのようなファイル解凍ソフトまで、色々なソフトを作ることができるのです。
1−3:その工程
さて、右の図は、このサイトにある「Like
or Hate」の実際の画面です。
このようなゲームを作るには・・・・・・もしかしたら、複雑で難しい工程を想像された方が
おられるかもしれませんが、とても簡単です。
実際、上の白い四角を貼り付けて、右の方にボタンを2つ貼り付けて、そして左の方に、
選択肢をちょこっと付ければ良いのです。
そして・・・・・これが一番難しいのですが、それぞれのボタンに、プログラムを何行か
付け加えます。これでもう完成です。
1−4:VBを買う前に・・・・無駄な買い物にならないように
さて、このコーナーでは、こういった感じでプログラムの作り方を解説していくわけですが、
そこには1匹の悪魔が潜んでいます。その名も「挫折」という、とんでもない悪魔です。
先程述べたように、ウィンドウのデザインを作るのは、非常に簡単です。しかし、その後のプログラミングが難しいのです。
プログラムを完全にマスターするには、何ヶ月もの時間がかかります。わずか数日で覚えられるわけではありません。
説明文を読むのは簡単ですが、その後の「プログラミングのコツ」のようなものは、実際に自分でプログラムを組んでみないと身に付きません。
VBは高いです。どんなに安くても、合法的に手に入れるには、最低でも1万円かかります。
買ってみてから「こんなんじゃなかった」と感じる前に、あらかじめ、VBについての下調べをしておくことをお勧めします。
1−5:どのVBを買えば良いか?
さて、VBを買おうと決心したT君は、意を決してパソコンショップに行きました。
プログラムは難しそうだけど、それでも覚える決心をしました。
そしていざ、ソフト売り場に行ってみると・・・・・あれ? VBが3つも売っている。どれを買えばいいのだろう?
そうだな・・・・よし、分からないから全部買っちゃおう!
・・・・・・当然の事ながら、上記のは悪い例です。間違っても、全部買ってはいけません。
まず、VB6には、下記の3つのエディション(版)があります。
Learning Edition(ラーニングエディション・青色のやつ)約3万円(学生は約1万5千円)
これは、初心者用に、できるだけ安く売られているエディションです。
初心者用といっても、これだけで十分な機能が入っています。このサイトで配られているようなゲームを作るには、この版で十分です。
このコーナーは、このエディションを対象に書かれています。
Professional Edition(プロフェッショナルエディション・赤色のやつ)5万円以上。学生は約2〜3万円
しかし、上記のラーニング版は、あくまで初心者用です。いくつかの機能は、意図的に省かれています。
ラーニング版に足りない機能を、全て追加したのが、このプロフェッショナル版です。
基本的にラーニング版の機能は全て含まれていますので、金銭的に余裕があって、趣味の領域を超えたプログラムをしていきたいという方は、
このエディションを買った方が良いでしょう。
Enterprise Edition(エンタープライズエディション・カラフルなやつ)10万円以上。一般人には必要ありません。
これは、プロフェッショナル版に、プロ用の色々な機能を付け加えたものです。
基本的に、ソフト開発会社のための版ですので、一般の個人ユーザーには必要ありません。
まちがっても買ってしまわないように。
・・・・・・結局のところ、ここではラーニング版をお勧めします。プロフェッショナル版でも良いのですが、金銭的な面もあると思いますので、
無理して買う必要はありません。簡単なプログラムならば、ラーニング版で十分だからです。
1−6:VBを買ってはみたけれど
さて、いちどは無茶なことを考えたT君ですが、親切な店員さんに教えられ、ついにラーニング版を買って帰りました。
そして開封。中にはCD−ROMが3枚も入っています。
・・・・・・あれ? CD−ROMが3枚もある。どれを入れれば良いのかな? まあいいや、適当に入れちゃえ!
・・・・・・ダメです。インストールには手順があります。
まず、「MSDN」と書いてあるのは、実は巨大なヘルプファイルです。VBの本体は、もう1枚の方です。
そして画面の表示に従ってインストールを進めていくと、「MSDNライブラリをインストールしますか?」という表示が出ます。
ヘルプファイルが無いと困りますから、これも一緒にインストールして下さい。
なお、VBをインストールするには、150MBのハードディスク容量を必要とします。
また、メモリも32MB以上。CPUもPentium120Mhz以上というハイスペックが要求されます。
VBをインストールする前に、こちらの方もチェックしておいて下さい。インストールしようとしても、ハードの空きが無い・・・・・ということにも
なりかねませんので。
非常に簡素な説明ですが、以上で第1章は終わりです。
第2章では、実際にVBの画面なんかについて、説明してみようと思います。