幼な声を聞く度に 目に浮かぶ少年裸体
秀才がママの手を離れ 独りで訪れた電器店

彼は僕の王子様 妖精の様な少年
親切に手を掴み 二人で訪れた駐車場

十二に成ったあたしは 剥いて少年に触れた
毎週放課後にいつも 子供と過ごしていた

「今美しき者でも 必ずや大人になる」
その意味を知る時を迎え足を踏み入れたは電器店

消えていく幼さを憎めど僕は今
少年と云う肩書きを悩ましげに貪る

十二に成ったあたしが 喰うのは男だけで
令状を欲したときに全てを失うだろう

JR長崎駅の東口を出たら
其処はあたしの狩場(にわ)大型電器店

今夜からはこの施設(まち)で 12のあたしが矯正

元歌:「歌舞伎町の女王」(椎名林檎)