裏島太郎

TCT@当時17歳

−第1章:カメを助ける−

 昔むかし、あるところに、裏島太郎という男がいました。
 太郎は、漁師でした。太郎は、今日も漁を終えて帰るところでした。
「ああ、今日も大漁だったな。それにしても疲れた。いつものやつをやるか。」
 太郎はポケットからモルヒネを取り出すと、その静脈に注射しました。
「あ〜、いい気持ちだ、最高だなぁ。ん? あれは何だ?」
 太郎は、向こうの方で子供たちが、カメをいじめているのを発見しました。
「ん? あれは近所のガキどもじゃないか。久々に血が見れるぞ・・・」
 太郎はそんな事を言って、子供たちの方に近づいていきました。
「おらぁ、カメをいじめるとはひどい奴だ、殺してやる!」
 しかし、子供たちはバタフライナイフを取り出すと、集団で太郎に立ち向かってきました。
 相手は5人。かないそうにありません。
 しかし、太郎はポケットから、手榴弾を取り出しました。
 そして、子供たちに向かって投げ付けました。

       ☆ ☆ ☆

 砂浜には、血まみれになった5人の子供の遺体が転がっていました。
 太郎は、それを眺めてしばらくニッコリとしていましたが、しばらくすると、またモルヒネを打って、カメの方を見ました。
「お前も打つか?」
 カメは一瞬ためらっていましたが、近頃ご無沙汰していたので、喜んで1本もらいました。
「ところで・・・・」太郎は言いました。「助けてやったんだから、何か礼の一つぐらいくれや。な?」
 カメは少し気分を悪くしましたが、相手は命の恩人です。しかも、モルヒネをもらった恩もあります。
「わかりました。竜宮城に連れていきましょう。」
「なにぃ? 竜宮城? そんなとこ行って、何が楽しいんだ? どうせつまらない所だ ろう。」
「いえいえ、滅相もございません。竜宮城には乙姫様という、とてもかわいい女の人が いるのです。」
「なに、女がいるのか?」
「はい。それにウニやイクラの他、竜宮城にはコカイン畑もあります。」
「よし、決まりだ! さっそく連れてってくれ!」
 太郎は、カメの背中に飛び乗りました。
 

−第2章:竜宮城への道のり−

 太郎を乗せたカメは、海の上を竜宮城に向かって泳いでいました。
 しかし、その目の前に、サメが現れました。
サメ「オラーッ、喰ってやるぞ!」
 カメは急いで逃げようとしましたが、サメの方が速いのです。
サメ「逃げたって、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!喰ってやるから、おとなし   く待ってろ!」
 いまにもサメは追いつきそうです。
 そこで太郎は、ポケットから注射器を取り出しました。そしてカメに、覚醒剤を打ちました。
 すると不思議なことに、カメに力がわいてきました。
 力のわいたカメは、一気にスピードを上げました。そしてついに、サメを振り切りました。
 しかし、次に目の前に現れたのは、海上保安庁の巡視船でした。
「そこのカメに乗っている人、薬物使用の現行犯で、タイホします!」
 不運なことに太郎は、麻薬を使っていたのがバレてしまったようです。
 しかし、太郎はめげませんでした。太郎は、ポケットから例の手榴弾を取り出すと、海上保安庁の巡視船めがけて、投げ付けました。
 船の上は、一瞬で火の海となりました。太郎は、どんどん手榴弾を投げました。
 そしてついに、海上保安庁の巡視船は、沈没しました。
 太郎は、その船の沈んでいくのを見てニッコリし、船から飛び降りておぼれている保安官に石を投げてイビり、楽しんでいました。
 しかし、運悪くそれを、在日米軍が発見してしまいました。
「Oh! You are very bad man. I'll kill you on place of the moon!」
(オオ、キミタチハ ナンテワルイヤツナンダ。ツキニカワッテ、オシオキヨ!)
 そう言うなり、米軍A−7コルセア機は、太郎とカメに向かって、爆弾を落としてきました。
 しかし太郎は、某オ○ム教のお守りを持っていました。
 そうです。某オ○ム教の教祖が、空中浮揚しながら助けに来てくれたのです。
 しかし、米軍A−7コルセア機には、バルカン砲が装備してありました。
 某オ○ム教の教祖は、それに心臓を打ち抜かれて、すぐに墜落してしまいました。
 しかし、撃たれてもただでは落ちません。その教祖は、最後の力を振り絞って浮きながら、米軍A−7コルセア機にぶつかっていったのです。そして・・・・・

      ☆ ☆ ☆

 海の上には、機の残骸と、某教祖の遺体(胴で体が2つに裂けている)が、ただ浮かんでいました。

−第3章:竜宮城−

 太郎を乗せたカメは、とある島にたどり着きました。
 そこには、盛大な城(竜宮城と書いてある)がありました。
 カメと太郎は、その中に入っていきました。
 しかし、その中にいたのは、筋肉ムキムキのアニキでした。
「おい、カメ! 約束が違うじゃないか! かわいい乙姫様がいるハズだぞ!」
「いえ、この方が乙姫様です。前はもっとかわいい方だったのですが、毎日筋増強剤と コカインを打ちながら修行を積まれた結果、あのようなお体になられたのです。」
「・・・・・・・・・・・。」
 太郎は、言葉を失った。

−エピローグ−

 アニキ(アネキか?)の乙姫様にコキ使われて、早くも3ヶ月。
 今日も太郎は、乙姫様の世話をしていた。
「こらぁ、太郎! ガラスが汚れてるぞ! ちょっと来い!(アイアンクロー)」
「痛いっ! 乙姫様、やめて下さい・・・・・痛っ!」
「それにしてもお前はよく働いてくれる。これからもずっといてくれよ。」
「(もうイヤだ・・・・)は、はい。光栄でございます、乙姫様・・・・・」
「じゃあ、さっさとコカインの水やりに行け! 今度ヘマをやったら、次は首をねじ切 るぞ!」
「は、はい、乙姫様・・・・・・」

おしまい


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